社長メッセージ
66期の経営指針発表にあたって
法人設立66期目のスタートとなりました。振り返って見ますと、65期はコロナ禍からのスタートでした。例年でしたら、経営指針発表会を皮切りに、新年度が華々しく始まるものなのですが、昨年の発表会は、来賓を誰一人お呼びもせず、社員のみでの開催となり、異例尽くしの発表会となりました。この事も、記憶に残るものでした。
毎月開催していたリフォーム相談会も、3ヵ月ほど休止致しました。その間に、新しい見込みのお客様を見つけられなかった若手営業マンが、受注の数字を上げることが出来ずに、苦しんでいる姿が印象的でした。その後は『息をひそめて、ただじっとしているばかりでは窒息するだけだ。万全の対策を整えて、経済活動を再開しなければ明日への希望の扉は開けない。』と、本社では再開し、一定の成果を上げています。また、苦渋の末開催した『秋のミニ展示会』は、不特定多数の方へのPRを全くしない中での開催だったにもかかわらず、多くのお客様にご来場いただき、感謝感激したものです。コロナ禍の中での果敢な展示会の開催は、お客様ばかりでなく、出店者の皆様方にも大好評でした。『巣ごもり』を快適に過ごしたいと思われるお客様が多かったのでしょう。熱心に商品説明に耳を傾けられるお客様の姿が例年以上に見受けられました。お陰様で予想以上の売上を挙げることが出来、ホッと胸を撫でおろしたものです。
上半期は、リフォーム課は上記のような受注難がありました。設備課はコロナの影響ではなく、予定していた大型物件の失注や先送りなどがあり、スタートダッシュが出来ませんでした。また、5月から完全週休2日制を導入しました。その結果、当初は会社全体の仕事量が少なめと言う事もあったのでしょう。多くの社員が土曜日に休みました。またサービス残業を撤廃した結果、想像していた事とは逆に、劇的に全体の退社時間が早くなりました。『社員は、今はきちんと土曜休みが取れているし、平日も早い時間に退社されている。これは結構なことだが、繁忙期にこれで対応できるのだろうか?』一抹の不安が胸をよぎりましたが、その後も皆さん、良く対応して下さっているようです。『生産性の向上』この一言に尽きるでしょう。
下半期を迎えて、状況が一変しました。大型物件の怒涛の様な受注が集中致しました。いきなり現場管理者が多忙となり、手一杯となりました。しかし、決算は完成基準であり、3月31日までの完成現場しかそこには反映しませんので、残念ながら30億の大台を今年は割り込みそうですが、来年への持越し物件が多数ありますので、来年度にはV字回復をしなければなりません。
今までの事業を大切に継続しながら、新しいことにチャレンジし続けなければなりません。形を変えた太陽光事業への取り組み、メンテナンスの強化。中古住宅の活用や、中讃への営業力の強化。不動産事業部の本格的稼働。課題は山積です。
この指針書に掲げた目標の必達こそが、会社の発展であり、全社員の幸福に繋がるものと信じています。経営理念の『美しい生活の創造』を旗印に、お客様や地域の皆様からの信頼と期待に高い水準で応えていける会社で在り続けたいと願っております。
全社員が一丸となって、経営指針の指し示す方向に向かって、日々実践して行くことで地域と共に、三宅産業の発展もあると信じています。
令和3年4月1日
三宅産業株式会社
代表取締役 三宅 慎二